プロテインを飲むだけでムキムキマッチョなボディビルダーになると誤解している人が今でもとても多いですが、美容健康に意識高い系の人はプロテインを飲むのを習慣化しています。

どうして、プロテインを飲むだけでムキムキマッチョなボディビルダーになると勘違いしている人がまだ多いのでしょうか。

プロテインへの正しい知識を増やして、体のためにもプロテインを飲んでみませんか。

ボディビルダーはプロテインをたくさん飲んでいる

ボディビルダーはプロテインの商品に表示されている推奨量の何倍も摂っています。
一般的に1日分の必要なタンパク質は体重1kgにつき1g摂るのがちょうどよいといわれていますが、ボディビルダーは体重1kgにつき、タンパク質を4~6g摂っています。
カロリーに換算すると、仮に体重80kgの場合1日に摂っているタンパク質の量は320~480kgで、1280~1920キロカロリーになります。
とても多い摂取カロリーになりますよね。

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ボディビルダーの選手のなかには、プロテインを食事の中心にしていて、1日6杯飲む人もいます。
そんな選手を間近で見ると、余分な栄養を摂っていないので、筋肉がたくさんあってもひきしまった体をしています。

ボディビルダーは週に何回も負荷の高い筋トレをしているので、消費カロリーもとても多いです。
消費カロリーが多いということは、筋肉をたくさん使って筋破壊を起こさせて肥大化もさせるというサイクルを繰り返しているわけです。
エネルギーを消費したぶん、栄養とカロリーをたくさん摂っても太らないので、プロテインをたくさん飲んでも健康で平気なのです。

それにボディビルダーは食べ物から脂質をできるだけ摂らない人が多く、脂肪がつきにくい日々を送っています。
体に脂肪がまとわりつかないということは、見た目が筋肉が浮き出たようになり、さらにムキムキマッチョに見えるわけです。

ボディビルダーのように高い負荷の筋トレをしている人はあまりいないので、そもそもプロテインを飲むだけでムキムキマッチョにはなりません。
もしプロテインを飲むだけでムキムキマッチョになるなら、街中にムキムキマッチョな人たちがあふれかえってることになります。

ボディビルダーは大会出場向けで、大会当日の会場の強い照明にあたっても、筋肉の彫りが見えやすいように真っ黒に日焼けしています。
肌が黒い方が光の陰影でさらに筋肉の輪郭が見えやすくなります。

もともとボディビル大会に出なくても白い肌でムキムキな人より、大会に出るボディビルダーの方がムキムキマッチョに見えるのは肌が黒いのも理由の一つになります。
よって、ボディビルダーの選手もより肌が黒い方が、筋肉がムキムキに見えるわけです。

なりたい体型によってプロテインの必要量は違う

ボディビルダーのなかにはプロテインを飲むことにより、1日分のタンパク質を体重1kgにつき4~6g摂取する人が多いというのは理解できましたよね。
誰でもボディビルダー並みにプロテインを飲んでよいとは限りません。
ボディビルダー並みにたくさんプロテインを飲んだら、カロリーオーバーになり筋肉より体脂肪が増えてムキムキマッチョになるより、豚みたいな霜降り体型のおでぶちゃんになってしまいます。
ちなみに豚の体脂肪率は15%前後です…。

なりたい体型によってプロテインの必要量は違ってきます。

ボディビルダーは体型を維持するためにプロテインをたくさん飲んでいますが、筋肉への負荷に応じてプロテインの必要量は比例します。
筋トレの負荷が高ければ高いほど、プロテインを飲む量を増やすのが適切というわけです。

筋トレという無酸素運動と比べて有酸素運動の場合、筋肉への負荷はそんな多くないのでプロテインの必要量は少なくなります。

ボディビルダーとは対極の体型である細マッチョやモデル体型、ヨガ体型だと、そんなにプロテインを飲まなくても筋肉を維持できます。
ドラッグストアで売られているような美容健康向けのプロテインの商品を、1日1杯気軽に飲むのがちょうどよいでしょう。
内臓への負担も考えると、1日1杯が一番健康的かもしれません。

サッカーやフットサル選手だと、ロナウドのような体型が望ましいですよね。
細マッチョというよりある程度筋肉が多い体型です。
サッカーの練習だけでなく、筋肉を各部位につけてバランスよい体型にするために筋トレもしているそうです。
そうなると有酸素運動だけではないトレーニングなので、プロテインの必要量は多めになります。
個人差はありますがだいたい、1日分のタンパク質を体重1kgにつき2~3g摂取するのがちょうどよいでしょう。
ということは、1日にプロテインは2、3杯飲むのがちおすすめです。
たりない栄養とカロリーは食事から摂るのが、バランスよく栄養を摂取できて健康的に日々過ごせます。

格闘技をたしなむ人や選手には、1日分のタンパク質を体重1kgにつき3~4g摂取するのがちょうどよいでしょう。
ボディビルダーほど筋肉の量は必要とはしていませんが、長距離走向けやサッカー選手よりは筋トレの負荷がある程度必要です。
格闘技に向いた体には、瞬発力とスタミナも要求されるからです。
体脂肪率も一ケタ台を維持するのが望ましいでしょう。
体脂肪が厚い体で打撃を受けると、筋肉が多めの体より衝撃に耐えにくいからだです。
それに筋肉が多めの方が、瞬発力が上がり攻撃の種類が多彩になります。

そんな格闘技中心のトレーニングをしている人は、BCAA入りプロテインを1日に2、3杯飲むのがおすすめです。

プロテインを飲むだけでボディビルダーにはなれない

よってプロテインを飲むだけでは、ボディビルダーにはなれません。
ストレッチやヨガ、有酸素運動やフィットネスクラブのスタジオレッスン程度の負荷では、なかなかムキムキになりません。
なのでムキムキになりたくない人は、1日1杯プロテインを飲んでも大丈夫です。

逆にムキムキになりたい人はプロテインを飲んで、おもりと負荷をさらに増やして筋トレに励みましょう。