プロテインは1日1杯がちょうど良いといわれていますが、それ以上飲むと体どうなるのでしょうか。

プロテインは1杯につきだいたい、タンパク質の量は15~30gです。

ボディビルダーは1杯につきタンパク質の量を40g摂る場合もあります。

プロテインの飲み過ぎで体には、どんな影響が起こるでしょうか。

自分のプロテインの限界摂取量を知って、筋肉の質を変えていきましょう。

プロテインの飲み過ぎは個人差が大きい

プロテインの飲み過ぎは、筋トレの負荷の量と体格の大きさに関係しているので、個人差が大きいです。
筋トレの負荷が高いほど消費カロリーも高くなり、筋肉の分解も多くなります。
そんな体へのダメージが大きい分、プロテインを多めに飲んでも筋肉の回復にプロテイン内に含まれるタンパク質が使われて、飲み過ぎではなくなります。
体内で失われたタンパク質と、プロテイン内のタンパク質をほぼプラマイゼロ状態になるので、むしろ健康的といえます。

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体格が身長190cmで体重が90kg近くで筋肉質な体型だと、筋肉量はとても多いので、そのぶん栄養となるタンパク質もたくさん必要になります。
プロテインの商品を売っている会社が推奨する量では足りない筋肉量の体型の人もいるわけです。

逆に体が小さかったり、筋トレをまったくしないと、プロテインの商品を売っている会社が推奨する量だと多すぎる人もいます。
子どもも、大人より小さい体格の子も、プロテインの商品を売っている会社が推奨する量は多すぎるでしょう。
逆に子どもでも、活発にスポーツしている子なら、消費カロリーが多いので、大人並みのプロテインの量を飲んでも平気です。

トップボディビルダーでも、体重1kgにつきタンパク質の量8gのプロテインを毎日飲んで、入院した例もあります。
この摂取量はさすがに飲みすぎですよね。

よって、プロテインのあからさまに飲み過ぎ、という例は少なくなります。

内臓よりカロリーオーバーの方が影響大

プロテインを飲みすぎると、肝臓と腎臓を悪くする、という話をよく聞きますが、腎臓または肝臓が産まれつき弱い人以外はそこまで気にしなくても大丈夫でしょう。
たしかにプロテインを飲むと、肝臓はよく働いて筋肉にタンパク質をいきわたらせるのですが、筋分解する時ほど働いてはいません。
筋肉が減る時や、ケガをした時、格闘技で筋肉への打撃で筋分解が起きた時に、肝臓と腎臓は通常の何倍も働きます。
筋分解の際、くだけた筋肉のかたまりが腎臓へいき、ろ過しまくるのです。

この腎臓のろ過がやっかいで、腎臓がもともと弱い人には大きな負担となります。
格闘技で打撃を受けまくった人も丸一日打撃を受け続けると、腎臓のくだけた筋肉のかたまりをろ過する能力が追い付かずに、血尿が出る場合もあります。

筋トレで筋肉を増やしたり筋分解のサイクルが激しく起こっていて、サイクルのバランスが崩れると、腎臓に負担がかかり、不健康になるのです。
よって、プロテインの飲みすぎだけで、肝臓と腎臓へ負担がかかるわけではありません。

しいてあげるなら、プロテインに含まれるアルギニンとシトルリンというアミノ酸が、アレルギー症状を呼び覚ます性質もあります。

内臓への負担より、プロテインの飲み過ぎによるカロリーオーバーの方が健康への悪影響は大きいでしょう。
カロリーオーバーすると、内臓脂肪もつきやすくなるからです。

もし腎臓または肝臓が産まれつき弱い人でもタンパク質を多く摂りたい場合は、プロテインよりアミノ酸スコアが高いアミノ酸サプリを飲みましょう。
タンパク質より細かい物質のアミノ酸は、肝臓を素通りして筋肉の栄養としていきわたるからです。

30代筋トレ女子の筆者の体験談

プロテインを飲みすぎて病院送りになったことはありません。
しかし自分でも飲みすぎたなぁ、という日は何回もありました。
1日に体重1kgにつきタンパク質の量は4gのプロテインを、2、3か月は摂り続けたことはあります。

そのころ、筋トレは週5回やっていて、マシンの筋トレだけでなく、バーベルとダンベルを使ったフリーウエイトもゴリゴリやりまくっていました。
さらに有酸素運動として、スタジオレッスンのマーシャルアーツレッスンを週3回は参加して、空手教室も週1回稽古していました。
消費カロリーは、筋トレしない女子の1.5~2倍だったので、プロテインをたくさん飲んでも太らず筋肉が増えていったのでしょう。
それに、もともと内臓は強い体質だったので、食物繊維を多く摂っていれば毎日きっちりお通じもきていました。

しかし、筆者より内臓が弱い人もスポーツクラブで運動しているわけです。
フィットネスクラブで、健康増進目的で通っている会員さんがいましたが、産まれつき腎臓が弱い人で調子が悪いと数週間はフィットネスクラブに来れない人でした。
プロテインには興味があっても、ドクターストップ状態でした。
この会員さんは、健康増進に意識高い系の人でしたが、この人以上に腎臓が弱い人はプロテインを飲むのは少量にとどめておくのがおすすめですね。

女子でプロテインを飲みすぎる人は周りにはまったくいませんでした。
だけど、ボディビル大会のシーズンになると、減量中でも筋肉の量を維持のためにプロテインを飲む量を増やす女性選手がいます。
そんな彼女たちは、ボディビル大会のシーズンの夏場は残ならが汗臭いひともいましたね。
しかし、臭いことはおかまいなしに、筋トレにはげんで、大会当日によい成績結果を残そうとしていました。
自分の匂いに敏感な人は、香水をかけて筋トレする女性選手もいましたね。
筆者は香水の香りを気にしないタイプなので、不快ではなかったです。

男子の周りのボディビルダーや、筋肉ムキムキな筋トレ仲間は、1日に体重1kgにつきタンパク質の量は同じく4g摂っていました。
筆者より体が大きく、有酸素運動はしないで筋トレばかりしていたので、そこまで内臓に負担はかからず、順調に筋肉をもりもり増やしていました。
健康診断でたまに肝臓と腎臓の数値はひっかかっていましたが、ボディビルダーのあいだではよくあることなので、彼らは気にしていませんでした。

さすがに、トップビルダーが試したような、体重1kgにつきタンパク質の量8gのプロテインを毎日飲むのは、筆者は怖くてできなかったです。